急に涼しくなってきました。季節の変わり目は体調にご注意をm(_ _)m

業者は教えてくれない医療機関ホームページ制作会社を選ぶポイント

ブログ

「業者は教えてくれない医療機関ホームページ制作会社を選ぶポイント」だなんて、ちょっと刺激的なタイトルにしてみました。まぁでも、業者ではなく大野健太郎個人としての考えなので別に間違いではないかと。
ということで、今回は医療機関ホームページ制作会社で選ぶポイントについてお話ししたいと思います。本当は医療機関ホームページ制作会社徹底比較!とかやりたかったんですが、自分も会社勤めのWEBディレクターですし、実名でやっているのでそんな比較をすると面倒なことになりかねない…ってことでポイントにしました笑
参考程度にしてもらえると。

まず初めに

この記事は開院した時にホームページを制作、その後2、3年経ってホームページ作り変えを悩んでいる方向けに書いています。というのも、開院時は色んな事にお金が掛かり、ホームページまでにお金が回らないということがあります。そういう場合にこの記事を読んでホームページ制作会社を選ぶのは得策ではないと思うためです。お金に余裕がある、ホームページで集患集客をやっていく、最新の医療情報を提供していきたい、という先生には参考になるかもしれません。
金銭的に厳しい、ホームページでの集患集客は考えていない場合、開院時はテンプレートの安いホームページでも良いと個人的に思います。それを踏まえ、読んでいただけたらと思います。

医療機関ホームページ制作会社で選ぶポイント

①ホームページの仕組みがWordPress(ワードプレス)かどうか

WordPress?何それ?という方のために簡単に説明しておくと、ウェブサイト制作・管理システムの事です。WEBにあまり詳しくない人でもページを作ったり(記事投稿)することができます。

WorPressロゴ

昔はホームページを作った後に新しいページを作るとなると、業者に依頼しないと作れなかったりしたのですが、時代とともにITも進化し、今では簡単にページを作ることができるようになりました。まあ、ページというほどきれいなレイアウトやデザインではないですが。

ちなみに、昔はページを作る場合どうしていたか。
それは、お客様から頂いた情報をWEBで表示させるための言語htmlに書き換え、そのファイルと画像をFTP(ファイルをサーバーにアップするソフト)でアップして、と色々と手間が掛かりました。それを考えると、本当に楽な時代になりました。
あと、お知らせの更新など。昔は業者から操作マニュアルをもらって、やり方を教えてもらうものの忘れてしまい、結局業者にお知らせ更新を依頼もしくは放置、なんて先生多いのではないでしょうか。
WordPressなら、ログイン→新規投稿→書いて公開、で休診のお知らせなど簡単に更新できます。まあでも、これは昔とあまり変わらないかもしれません。

WordPressが良い理由

利用率が高い

WordPressは利用率がとても高いです。W3Techsによると、世界中のWebサイトの34.7%(2019年10月24日)で利用されています。

参考Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems, October 2019

また、日本ではたくさんあるCMS(コンテンツマネジメントシステムの略。ワードプレスもCMSの一種)の中でWordPressは82.6%(2019年10月24日)のシェアを占めています。

参考Distribution of Content Management Systems among websites that use Japanese

利用率が高いということは、それだけWordPressが良いということが言えると思います。

SEOに強い

WordPressはSEOに強いと言われています。SEO業界で知らない人はいないであろうGoogleのスパム対策チーム元リーダーであるマット・カッツ(Matt Cutts)氏も「WordCamp San Francisco 2009」でこのような発言をしています。
※情報が古いですが、他に参考となるものが思いつかないため、こちらを引用させていただきます。

WordPress is a great choice

WordPress takes care of 80-90% of
(the mechanics of)
Search Engine Optimization (SEO)

出典:Straight from Google: What You Need to Know – Matt Cutts WordCamp May 30, 2009

SEOに強いからWordPressにすれば検索順位が上がるという訳ではありません。あくまでWordPressの仕組みやSEO対策できる豊富なプラグイン(追加プログラムみたいなもの)などが用意されているというのが理由です。そこは勘違いしないようにしましょう。

他社移管しやすい

医療機関ホームページにおいてWordPressが一番良い理由が「他社移管しやすい」です。
どういうことか説明すると、例えばホームページ制作会社Aと契約するとします。でも、修正をお願いしたのに修正してくれない、サポートしてくれると言ったのにサポートしてくれない、提案してくれると言ったのに提案がないなど、不満が溜まるとしましょう。そんな時、ホームページ制作会社Bから「うちでやりませんか?」と電話が。話を聞いて、ホームページ制作会社Bに乗り換えようと考えるとします。
そこで問題になるのが、今まで更新してきたブログやコラムの移行です。WordPress同士なら同じシステムなので移行は割と簡単ですが、WordPress同士でない場合は移行がとても大変。移行するのに別料金が発生、場合によっては消さないといけないこともあるでしょう。更新してきたブログやコラムに思い入れがない、SEO的に価値がないということであれば消すでもいいでしょうが、やっぱり今まで更新してきたものですから、できるだけ消さずに移行したいものものです。

WordPress投稿移行の説明イラスト図

Baseconnectによると、全国にWEB制作会社は約15,000社もあるそうです。この数字はあくまで法人だけなので個人事業主を含めるともっとあると思います。大手から中小、まじめに制作してる会社もあれば、なんだか怪しげな会社もあったり…
今のWEB管理会社で大丈夫と思っていても、急に何が変わるか分からないのがIT業界。
利用率の高いWordPressを利用することは、リスク回避のためでもあると思います。

WordPressのデメリット

WordPressも良いことばかりではありません。デメリットも挙げておきます。

セキュリティ面

WordPressは世界中の多くの人に利用されているため、ハッカーの攻撃対象になりやすいと言われています。そりゃそうですよね。ハッキングする人は利用率が高いものから攻めるのが定石ですから。
ただ、WordPressにはセキュリティを強化するプラグインなど豊富にあるため、気にする必要はないと思っています。そもそも、全てのWebサイトがハッカーの攻撃対象な訳で、ハッカーに本気出されたら改ざんなんてあっという間…って思います。

②レスポンシブWebデザインかどうか

レスポンシブWebデザインというのは、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスでホームページを見た時に、その環境に合わせて見やすいように最適化されて表示されることです。当サイトをパソコンとスマートフォンで見ていただくと分かりやすいのですが、パソコンではパソコン用に、スマートフォンではスマートフォン用に最適化されて表示されます。

パソコンでの見え方

医療サイトの輪のパソコンでの見え方

スマートフォンでの見え方

医療サイトの輪のスマートフォンでの見え方

パソコン用、スマートフォン用とサイトを別々で作っているわけではなく、パソコンではこういうレイアウトに、スマートフォンではこういうレイアウトに、とプログラムに指示を書くだけでこのような事ができるんです。いや、ホントに便利な時代、そしてこのテーマを無料で利用させてくれるわいひらさんのCocoonに感謝ですm(_ _)m
なので、ホームページ制作会社としては修正依頼がきた時に一つのファイルを修正するだけなのでラク、先生としては依頼した修正がパソコンとスマートフォンで同じように修正されているかを確認する必要がないためラク、とお互いにメリットがあります。
ちなみに、WordPressを利用してるホームページ制作会社のほとんどはレスポンシブWebデザインだと思います。

レスポンシブWebデザインでないとどういうことが起きるのか

iPhoneやAndoroidなどのスマホがここまで流行る前、レスポンシブWebデザインなんてものはありませんでした。では、どうしていたか。それはパソコンはパソコン用サイト、スマホはスマホ用サイトと作っていたんです。そうすると、どういうことが起きるか。情報の差異が発生するんです。
例えばホームページの修正依頼を業者に依頼するとします。で修正を聞いた担当者は修正をする。でも、パソコンサイトしか修正せず、スマホサイトは修正を忘れる、なんてことが起こりえます。人間なので誰でもミスはしますが、このミスがどんどん積み重なっていくんですよね。で、何年か経ってパソコンサイトとスマートフォンサイトを見比べたら情報が違う、なんてことがあるんです。本当に。

PCサイトとスマートフォンサイトで情報の差異が発生するイラスト図

あとは料金の問題とかで情報の差異が発生するケースもあります。例えば依頼した修正が工数が掛かるもので、無料の範囲内ではパソコンサイトしか更新できないとか。
パソコンサイトとスマホサイトそれぞれで情報が違う。患者からするとおかしな話です。

今でもレスポンシブWebデザインではないサイトは見かけます。調べ方は簡単、サイトのURLが微妙に違うんです。
例えば、当サイトのURLはパソコンでもスマートフォンでも「https://medicalblog.net」と同じです。でもレスポンシブWebデザインでないサイトはパソコンはパソコン用、スマートフォン用はスマートフォン用とサイトを作っているので、「https://medicalblog.net/s/」とか「https://medicalblog.net/sp/」とか「https://medicalblog.net/m/」などのURLになります。

情報の差異が発生しにくいという点も、WordPressが良い理由の一つです。

③サポートがしっかりしているかどうか

ホームページを公開したから終わり!ではありません。ホームページは公開してからがスタートとはよく聞く言葉です。そう、ホームページは公開したから終わりではなく、運用していかなければなりません。運用とは休診のお知らせを掲載したりスタッフ募集を行ったりなどのお知らせ的なものから、キーワードを決めてコラムを書いたり症例を掲載したりで集患に繋げるものなど様々です。

集患目的の場合、自主的に運用する先生は多いのですが、お知らせ更新程度の看板目的の場合、運用せず放置してしまう先生を多く知っています。まあ、先生は多忙なのでホームページなんて気にしていられないのは分かるのですが、毎月休診のお知らせぐらいは更新してもらいたいもの。やっぱり「今日やってるかな?」と思う人はまず電話ではなくホームページを見る人が多いと思いますので。でも、誰からも何も言われなかったら、忘れてしまいますよね?
なので、定期的に電話連絡、または訪問してくれるホームページ制作会社を選びましょう。そうすれば忘れることもないですし、ホームページの運用がラクだと思います。ちなみにメールで定期的に連絡しますという制作会社はやめた方が良いと思います。なぜなら、メールは確認しない、または見てもスルーしてしまう先生を多く知っているためです。やっぱり電話か訪問、どちらかをお勧めします。

集患目的なのか、看板目的なのかで依頼するホームページ制作会社は異なると思います。
本気の集患目的の場合、医療経営コンサルタント、SEOコンサルタント会社などに運用を任せるケースが多いでしょうね。また、美容系や自費メインの治療を行っている医療機関では運用を内製してるというのも聞きます。
なんにせよ、ホームページの目的に合わせたサポートがしっかりしている会社を選びましょう。

個人的にお勧めしない医療機関ホームページ制作会社

ここからは理屈どうこうではなく、個人的な意見になります。参考程度に読んでいただけると。

①独自のパッケージ製品やCMSでホームページを構築している会社

独自のパッケージ製品やCMSでホームページを構築している会社はお勧めしません。というのも、先に挙げたブログやコラムの移管が大変なためです。別にブログやコラムなんて書いてなく休診のお知らせ程度しか更新していないというのであれば、独自のパッケージ製品やCMSでも良いと思います。

経験上ですが、医科のほとんどはコラムやブログなど更新しないケースが多く、看板目的でホームページを運用するケースが多いため、独自のパッケージ製品やCMSで制作している会社でも良いでしょうね。
逆に歯科、美容系、自費メインのクリニック、またワクチンや予防接種の情報発信する小児科などはブログやコラムなどかなり更新しているケースが多いので、将来のリスクを回避するためにも独自のパッケージ製品やCMSは避けた方が良いと思います。
まあ、これは開院してから今までどれぐらいコラムやブログを書いてきたか一度見てみるのが良いと思います。

②ドメインを新規取得してホームページ制作を勧める会社

ドメインとは当サイトでいうと「medicalblog.net」、簡単に言うとインターネット上の住所です。
ドメインにはドメインが持つ強さ(ドメインパワー)、他のサイトからリンクされていること(被リンク)、価値あるページ(高品質なコンテンツ)など様々な要素が絡んだ力を持っています。

ウェブサイトが力を付けていくイラスト図

ホームページを公開した時はゼロですが、作ったホームページを色んな人が見たり、優れたサイトだと思ってリンクされたりすることで力が付いてきます。なので、ドメインは移管してホームページを作った方がその力も引き継がれて良いのですが、ドメイン移管が面倒と思う営業が「新しくドメイン取得してホームページ作りましょう」なんて提案したりするんです。いや本当にある話。
そういう提案をするホームページ制作会社はお勧めしません。ドメインの知識もないし、先生の事を考えた提案をしていないからです。
ただ、ドメインを新規取得してホームページを制作するケースもあります。

  • 開院など、まだホームページを持っていない場合
  • 今ある医院のホームページとは別に、何かの治療や設備・機器に特化したホームページを作る場合
  • ドメイン管理を個人事業主に任せてたが、連絡が付かずドメイン移管が困難な場合
  • 今の既存業者とトラブっていて、移管が困難な場合

まあ、上記以外にも色んな理由があってドメイン移管できない場合があります。大人の事情ってやつですね笑
とにかく、ドメインを新規取得してホームページ制作を勧めてきた場合は注意しましょう。

③医療広告ガイドライン対応を謳うホームページ制作会社

これはちょっと微妙なラインなのですが、医療広告ガイドラインを「強く」推してくるWEB制作会社はお勧めしません。なぜなら、医療広告ガイドラインの記事を何度も読んでまとめた自分としては、医療広告ガイドライン遵守は無理と思うからです。もちろん、守ろうという気持ち、知識はとても大切です。でも遵守は無理です。それなのに「うちは医療広告ガイドラインに対応したホームページ制作します!」なんて言う営業。個人的にはとても胡散臭い笑
そういう場合、具体的にどう対応するのか聞いてみるといいかもしれません。

④検索順位保証

「検索順位を上げる努力をします。」とかなら全然いいですが、「検索順位を上げます。」と言い切る会社はお勧めしません。今や毎月ぐらいの頻度で来るGoogleの順位変動で検索順位は変わるのに、それを上げますって、ねぇ。。
いまだにこういう営業がいるとは思えませんが、念のため書いておきます。

まとめ

以上、医療機関ホームページ制作会社で選ぶポイント、また個人的にお勧めしない医療機関ホームページ制作会社についてまとめました。
最後に言いたいのは、医療にも循環器内科、消化器内科、泌尿器科、耳鼻咽喉科など各分野の専門性があるように、WEB制作会社にも強み・弱みがあるということです。デザインは得意だけれどもSEOは弱い、SEOは強いけれどサポートが弱い、などなど。それを念頭に置いて、自院に合うWEB制作会社に出会えることを願います。

最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

コメント

タイトルとURLをコピーしました